2015年5月 南三陸町ボランティア報告

 

 2011年3月11日に発生した東日本大震災から4年が経ちました。

 

 JMIU三英社支部として初めてのボランティア参加は、 震災直後の2011年5月の連休からです。

 それから、毎年、5月の連休を利用して南三陸町のボランティアに参加しています。

 今年の参加者は、支部組合員とOB、有志の仲間の4名で参加しました。

 

 南三陸町は、震災による津波の被害が甚大で、町の62%(市街地75%)の家屋が倒壊しました。

震災から4年。死者は1万5891人、行方不明者2584人、そして今もなお22万8863人の方が避難生活を余儀なくされています。(2015年3月:警視庁)

 

 今年も、5月2日~6日に連休に参加しました。

 今回は、菊農家の農業支援ということで、畑の石出しと菊の定植(ビニールハウスから畑に苗を植え変える)作業を手伝いました。

 畑の石出しというのは、津波で海水が入った畑を元に戻すために、山から切り出した土を畑に入れるのですが、石が混じっているためその石を取り除く作業です。

数時間の作業で山積みとなりました。

 石を取り除いたところにうねを作り、ビニールシートをかぶせ、菊の苗を植えていきました。2日間で1万3000本の苗を植えることができました。

 農家の主人が『菊は土で育つが、その土は人がつくらなければならない。土つくりは何年もかかる作業』と話していましたが、あきらめない決意が表れているようでした。

 この日植えた菊は、7月過ぎには1m30cmにもなり、お盆やお彼岸に関東に出荷するとのことでした。

 南三陸町の多くの田畑は津波に呑まれ、海水が入ったところは数年は農業ができず、農業をあきらめる人もいるそうです。

 1日も早い復興を願うとともに、わたしたちボランティアの力が少しでも役に立てればと、これからも応援を続けていきたいと思います。