2015年原水爆禁止世界大会(長崎)報告

 

2015年8月7日~9日にかけて、原水爆禁止世界大会(長崎大会)にJMIU代表団の一人として参加しました。

 

原水禁大会に参加して特に印象に残ったのは、被爆者の方の戦争体験や被ばくの体験談です。いま、語り部をされている被爆者の方々の平均年齢は、今年80歳を超えたそうです。 

 

原爆被害者としてその実相を語りつづけている谷口すみてるさんは、70年前の8月7日に、長崎の上空に投下されたアメリカの原爆によって被爆しました。谷口さんは16歳、郵便配達をしていました。爆心地から1.8kmの地点で被ばくしました。突然、背後から虹のような光が目に映り、強烈な爆風で吹き飛ばされ道路に叩きつけられ、起き上がってみるとボロ布を下げたように、皮膚が垂れ下がっていたそうです。それから、3年7か月もの病院生活、そのうち1年9カ月は背中一面の大やけどのため、うつぶせのままで胸は床ずれで骨まで腐ったそうです。 

 

 谷口さんは「原爆は一瞬にして家族も友人も街も消えてしまった、その後、生き延びた人も原爆症や差別で苦しめられた」その体験を語り継いできています。

そして「戦争も核兵器も繰り返えしてはならない。生きている限り語り続けていきたい。時代に逆行する戦争法は、何としても廃案にしましょう」と決意を込められました。

 

被爆者の方の話を直接聞き、戦争や原爆がいかに恐ろしいものか、二度とこのような悲惨な戦争は繰り返してはならないと感じました。そして、過去の戦争や歴史と向きあうことによって、戦争のない平和な未来は作れるのだと思いました。そして受け継ぎ、語り継いでいくことが被爆国であり、憲法9条を持つ日本の役割だと強く思いました。

 今回、長崎大会に参加するにあたり、署名と募金の呼びかけを行いました。職場や地域でも署名や募金にご協力をいただきました。119名の方からの署名を預かりました。長崎大会で感じたことを伝え、核兵器廃絶とともに戦争法案廃案のために全力で頑張りたいと思います